2005年9月の弐

ハイビスカス。沖縄名はズバリ、「アカバナー」

  かなり大きくなるまで、「台風一過」を「台風一家」と勘違いしていました。相次いで上陸するいくつかの台風のことなのか、全員が大暴れしている乱雑な家族のことなのか、勝手にイメージしていました。
  今年の台風、皆様のほうは大丈夫でしたでしょうか? 無防備、無対策のわが「シーサイドファーム」は、小ネギを除いて全滅しました。毎年恒例、想定の範囲内で、あきらめるしかありません。古い民家を少し直して工房としているのですが、家屋の被害は今年も全くなく、大宜味の大工さんは腕がいいなと感心しております。
  台風で停電には、よくなります。3日続くこともあります。冷蔵庫、特に冷凍物の食いだめに取りかかることになります。閉めきった蒸し暑い家の中で、このときばかりは団扇とトランプが大活躍です。
  娘は9月生まれ、そう、大型台風の真っ最中に産気づいたのです。停電で真っ暗な道を病院に向かいました。不安でしたよ。院内も自家発電で薄暗く、そんな中で誕生したので、よっぽど名前を「風子」にしようかと思ったほどです。風邪をひきやすそうなので、止めましたが。

  村内には、「十里の長城」があります。万里の長城は、騎馬戦法を得意とする北方民族の侵入を防ぐために築かれましたが、大宜味の「長城」は、イノシシを防ぐためのものです。二百数十年前から始まり、山中の尾根づたいに、石垣と土塁がえんえん「十里」にわたって築かれました。それだけ、イノシシによる畑、特に芋の被害が大きかったのでしょう。現在も一部が残っています。当時の努力、労力を考えると、村の先人たちに頭が下がります。猪垣=ヤマシシガキと呼ばれており、本日、現地の視察と協議の上、村の文化財第一号に指定されました。
  今でもときどき、村内の居住地区にまで、イノシシが遊びに来ることがありますよ。

  この季節の日中、山登りはきついです。大汗かいて、ひいひい喘いで、猪垣の視察に参加しました。先人の苦労を偲ぶのと、冷えた缶ビールの映像とが、頭の中を行き交っていました。
  個人的な感覚として、沖縄では11月下旬に秋が来て、12月上旬に冬になります。まだあと2ヶ月、家庭では袖無しの服で過ごします。凍てつく冬の北海道を好んで旅していたのに、この暑い熱い島に落ちついています。
  空気には期待できないので、気持ちだけでも「キリリ」としていたいものです。願望ですけどね。   



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